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妊活と葉酸の関係性

ここ数年、「妊活」という言葉をよく耳にするようになりました。
テレビに出ている芸能人の「妊活」が話題となり、あらゆるメディアで妊活の特集が取り上げられるようになったため、興味を持つ方が増えているようです。
「妊活」とは妊娠をするための活動で、妊娠しやすくなるための体作りや食生活など生活スタイルの改善をしていくことです。

「妊活」は、実は晩婚化と関係しているといわれています。
昔と比べると、現在は女性が積極的に社会に出て働くようになりました。
また生活環境の変化などもあって、平均的な結婚年齢が高くなってきています。
それに伴い、妊娠年齢も上がっているとされています。
現在、第1子を出産した女性の5人に1人が35歳以上といわれています。
ところが35歳を境目に、排卵や着床のための女性ホルモンであるエストロゲンが減り始めてしまうといわれています。
もちろん自然妊娠は可能ですが、人によっては妊娠しにくくなったり流産のリスクが高くなるといわれています。
そのため、「妊活」は晩婚化という事情もあり、今後もますます注目されていくことでしょう。

「妊活」には具体的に、
◎毎日基礎体温を測る
◎体を冷やさないようにする
◎適度な運動を行う
◎良質な睡眠をとる
◎バランスの取れた食生活をする
◎体の状態を知るために検診を定期的に受ける
◎葉酸を積極的に摂る
以上のようなことをします。

葉酸は妊娠初期における胎児の神経管閉鎖障害のリスクを抑える効果があるため、積極的に摂るよう心がけたい栄養素です。
また、血液を増やす効果や、正常なDNAの合成や細胞分裂を活発にする働きもあります。
正常な卵子をつくったり、子宮内膜を強化して受精卵の着床率を上げたりする効果もあります。
そして妊娠の継続を可能にして、流産のリスクを抑えたりする効果もあります。
そのため妊娠が判明する前、つまり「妊活」期間中から葉酸を摂取しておくことが大切です。
厚生労働省でも妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性は、普段の食事に加えて1日あたり400マイクログラムの葉酸をサプリメントなどから摂るように奨めています。

実は「妊活」は女性だけの問題ではなく、男性も協力して行う必要があります。
なぜならば、不妊の原因は女性だけのものではないからです。
そして「妊活」中の男性にとっても、葉酸は必要な栄養素です。
それは、葉酸が卵子と同様に精子の細胞分裂にも関係があるためです。
運動率の良い正常な精子を作ることで受精しやすくなり、また、正常な細胞分裂により染色体異常のリスクを減らすことができます。
「妊活」中の男性の場合は、葉酸を1日あたり240マイクログラム摂取することを奨められています。
女性は遅くとも妊娠する1ヶ月前から摂るように奨められていますが、男性の場合は精子ができるまでに3ヶ月かかるため、可能であれば3か月前から始めておいたほうがいいようです。